[4716] 日本オラクル / まいにち決算 #7

Ryohei Tsuda
3 min readNov 21, 2018

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前回 → [3932] アカツキ

https://www.oracle.com/jp/corporate/

今日はOracle Corporationの日本法人である [4716] 日本オラクル。

日本オラクルは Oracle Database のライセンス提供やその導入コンサルティング、サポート等で収益を上げている。事業系統図を見ると、親会社から製品や知的財産の提供や販売代理の委託を受けて顧客に製品の販売やサービスの提供を行なっていることが見て取れる。

総資産・純資産の推移

現預金が乱高下しているのは、親会社の子会社である Oracle America への短期貸付金によるもの。2016年5月期は1,000億円、2017年5月期は900億円を貸し付けている(その後、1年以内に回収)。

グローバルなグループ企業にはこういった資金の融通はよくあることだと思うのでそれほど気にしなくても良さそう。

利益が継続的に出ているにも関わらず純資産がさほど増えていないのは、配当を積極的に行なっているため。ここ5年の配当性向は平均約71.8%で、利益の大部分を配当している。

日本オラクルの株式の74.3%は間接的に Oracle Corporation に保有されており、配当はほぼ親会社に支払われることになる。この会社が上場している意味はあるのだろうか…

有価証券報告書: 提出会社の参考情報より

売上・利益の推移

売上は徐々に増加している。ここ4年間で平均YoY+4.6%となんともいえない伸び率だ。

日本オラクルは様々な事業を運営しており、その内訳をセグメント情報として開示している。セグメント情報とは、経営上の意思決定および業績評価のために経営者が企業を事業の構成単位に分別するのと同一の単位で業績の開示を行う開示ルール。

これを5年分並べると、日本オラクルの売上のほとんどは「新規ライセンス販売」と「アップデート&プロダクトサポート」であることが分かる。この2つで売上の70%以上を占める。

次回予告

次回は [6964] サンコー です。

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